情報 ・ 活動報告
10.262013
東京に存在するパナマ運河と同じ水門 扇橋閘門-小名木川(江東区)
江東区を南北に分断する小名木川は、江戸時代 行徳から塩を運搬するために開削された人口の水路です。
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明治以降、小名木川沿いは近代工業の発展に伴い、工業用水として地下水の揚水が行われ、地盤沈下が始まりました。昭和40年代には、地下水の揚水規制やその拡大強化、水溶性天然ガスの採取停止などが実施されたことにより、地盤沈下は昭和48年から急速に沈静化、地盤沈下はほぼ停止しましたが、南砂や亀戸付近での累計沈下量は、4m以上となり地盤面が東京湾の干潮面より1m以上も低くなってしまいました。そこで抜本的な治水対策に迫られ、江東デルタ地帯と呼ばれるこのエリアの真ん中に水門を作り、荒川側に排水機場を設置して水位を荒川や隅田川より最大3メートル下げて洪水から守る対策を施したのが小名木川です。
こうした治水対策の結果、隅田川や荒川から小名木川には簡単に船が出入りすることができません。そこで、水位の違う水路に船を航行するために作られた特殊な水門、「閘門(こうもん)」英語で「ロックゲート」と呼ばれている施設です。
隅田川から小名木川へ入りしばらく航行すると大きな赤い「扇橋水門」現れます。隅田川から水位の低い水路に入るために昭和51年に設置された水門で、東京都が運営しております。
ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。